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長期金利急上昇 企業、家計に負担 景気打撃
 長期金利が急ピッチで上昇している。追加経済対策で国債増発が見込まれるためで、9日の債券市場で代表的指標の新発10年国債利回りは、一時約5カ月ぶりの高水準をつけた。長期金利の高騰は、住宅ローン金利や企業の資金調達コストの上昇を招き、「下支えすべき景気に冷や水を浴びせる」(エコノミスト)との懸念も広がる。

 9日の新発10年債利回りは、一時1.480%まで上昇(債券価格は下落)し、終値は前日より0.020ポイント高い1.475%で、昨年11月中旬以来の高い水準をつけた。

 景気の下降局面で長期金利は下落する傾向が強い。投資家が株などのリスク商品を避けて債券への投資を増やすためだ。ただ不況下でも、国債が増発されると、国債市場の需給が緩むことを見越した売りが増え、より高い利回りが必要になる。

 今回の金利上昇の最大の要因も国債増発懸念だが、ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次主席研究員は「潜在成長率が低い日本は長期金利も当面低いとの“神話”が、投資家に強すぎた。国債市場はその反動もあって動揺している」と指摘する。

 長期金利の上昇は個人の消費生活や企業活動にも大きな影響を及ぼす。たとえば、長期金利が上がれば、個人向け国債の購入者は、金利の見直しで受取金が増える可能性も高まる。

 一方で、長期金利は金融機関の住宅ローン金利の目安になるため、とくに変動金利型の長期のローンの場合は、借り入れが難しくなったり、金利負担が重くなる。長期金利は金融機関が企業に融資する際の金利の参考にもされ、金利の上昇は企業の資金調達にマイナスに働くケースが多く、不況下ではなおさらだ。みずほコーポレート銀行や商工中金などは9日、企業向けの長期貸出金利の目安となる長期プライムレート(優遇貸出金利)を一斉に年2.3%(従来2.25%)に引き上げた。

 政府は国債増発の長期金利への影響について、「動きを見ながら慎重に対応する」(河村建夫官房長官)考えだが、株高・債券安などで金利上昇に拍車が掛かった場合、「日銀による国債買い入れ増額など政策対応を迫られる」(矢嶋氏)可能性が大きい。日銀の白川方明(まさあき)総裁は9日の国会答弁で、「(国債買い入れ増額は)市場に悪影響が出る」と早くも牽制(けんせい)したが、これまで景気対策で協調してきた政府と日銀に不協和音が高まる懸念もある。sannkei business
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