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■円高の真相  
≪外銀に0・1%利息“保証”≫  
現在の円高傾向は日銀の金融政策により助長されていることをご存じだろうか。からくりはこうだ。日本はデフレのために実質金利が米国より高い。このため、外国の金融機関は手持ちのドルを円に転換して運用する「ドル・キャリートレード」に励んでいる。この操作の受け皿を提供しているのが日銀の保身のための政策である。  日銀は昨年11月から、民間金融機関の日銀当座預金のうち必要準備を超過する分について0・1%の利息を付けている。日銀は当初はことし3月末で打ち切ると発表していたが、延長を重ねてきた。
 この制度を最も積極的に活用しているのが外銀で、ドルを売って得た円資金を最も安全で利息が保証される日銀口座に預けている。言い換えると、この便利で有利な制度があるから外銀は安心してキャリートレードに励むことができる。いい加減に円高が進めば、今度はこの円を売ってドルに転換できる。いずれ円相場は投機的な思惑により激しく乱高下するわけである。  
 論より証拠、グラフをみてほしい。日銀統計によると、外銀の日銀当座預金(超過準備額)は昨年12月から急増し、最近では月平均2兆~3兆円規模に膨れ上がっている。円相場はこの外銀の超過準備の増勢基調にほぼ連動して上昇を続けていることが明白だ。  
 ≪超過準備は邦銀の20倍超≫  
 この10月時点では、大手国内銀行(都市銀行)の超過準備1060億円に対し、外銀は20倍以上の2兆2320億円に上る。資産規模で都銀の1%にもはるかに満たない外銀の在日支店は、日本国内の通常の金融では零細でも、外国為替市場では有力な投機家だ。ふんだんに調達できるドルを売って円を買う。この円を市場で運用しようにも、日本の株式市場は下落しやすいし、不動産市況も悪化している。それなら利息付きの日銀口座で資金を運用する方がよい、というわけだろう。  
 外銀にとって具合のよいことに、当座預金だからいつでも取り崩せる。ドル資産で運用した方が有利と判断すれば、ただちに円をたたき売って、それまでの間の円高差益分と日銀から受け取る利息収益を懐にすることができる。日銀は円をめぐるマネーゲームに興じる外国の投機勢力に軒先を提供しているようなものだ。  
 もちろん、日銀には日銀なりの言い分がある。それは日銀当座預金に利息を付ければ、民間銀行は率先して当座預金を積み増す。この結果、金融市場は安定するし、年末年始などの民間資金需要に対応できる、というものだ。しかし、前述したように金融の主力担い手である国内大手銀行の超過準備はわずかな水準にとどまっている。  
 「ドバイ・ショック」の追い打ちをかけられた日本の喫緊の課題は円高とデフレの進行を食い止めることだ。そのためには、政府が経済の先行きに確信をもたらすような賢い財政政策を作成すると同時に、日銀が思いきった金融の量的緩和政策に転換すべきなのだが、白川方明(まさあき)日銀総裁は相変わらず小出しでその場しのぎの金融緩和策しかとらない。鳩山由紀夫政権も成長戦略を打ち出せないまま、日銀政策をそのまま評価し、追認している。

      引用元 【日曜経済講座】編集委員・田村秀男 投機に軒を貸す日銀

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コーチ バッグ 2012-10-11 (Thu) 02:02 Edit
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