主に政治と経済について、思いついたことを語ります。リンクフリー、コピーもフリー
クライスラー、日本3社にフラれていた…フィアット提携前
【ニューヨーク=池松洋】米連邦破産法11章(日本の民事再生法に相当)の適用申請を行った米クライスラーが、資本提携した伊フィアット以外にも、日産自動車やトヨタ自動車、ホンダにも提携を申し入れていたことが1日、わかった。
ただ、いずれも相手側から断られ、最終的にフィアットと提携したという。クライスラーがニューヨークの裁判所に提出した書類で明らかになった。
クライスラーは、合併先のダイムラーが売却を決めた2007年春から日産・仏ルノー連合に接触。08年には世界規模での包括提携交渉に入ったが、同年7月、日産の金融子会社が提携に必要な資金を調達できずに、交渉はいったん頓挫した。クライスラーは今年1月にも提携協議再開を求めたが、日産側に拒否されたという。
トヨタには08年6月にクライスラーの余剰設備を使った小型車などの共同生産やハイブリッドや電気自動車の技術協力協議を呼びかけ、ホンダにも同年12月に提携を打診したがいずれも拒否された。
今年2月には中国の複数企業に対して資産やブランドの売却交渉を行ったが不調に終わり、「フィアットが最後の希望として残った」という。
(2009年5月2日21時46分 読売新聞)
クライスラーの「破綻」劇(筆者には再建策の方法の一つにしかみえないが)には、こんな背景もあったんだねぇ。クライスラーの株を全国自動車労連が55%買っているところが、様々な意味で面白いところ。これで実体経済の「雇用」と「所得」が維持され、米国消費の落ち込みも完全「破綻」の被害も回避されることになる。
で、GMはどうかというと、GMを中国が買うとかいう動きがあれば、かなり面白い再建策になるだろうなぁ、と外野の筆者は眺めているのだが・・・・。GMを完全に潰すというハードランディング策は、とてもとても同意できるわけではない。というのも「雇用」と雇用者の「所得」そして彼らの消費によって地域経済は成立してるから、地域経済の早急且つ完全な破綻になることは、避けるべきである。
景気回復して来た上での「破綻」であれば、ゾンビ企業としてみなすことも出来ることになろう。そのような経済状態での破綻による雇用の流動化は他の企業にとっても人材を必要としている企業にとって必要なものになる。景気回復は単なる経済の規模を大きくするなどということではなく、大きな労働需要を齎すだろう。まともな企業は、労働の重要性は認識している。ただ、不況期では、その認識どおりの実行が出来かねるのである。
GMが再建できるかは、一定の救済策を講じてから、彼ら企業の再建当事者が進めてからでも遅くはないし、そうすべきである。何でもかんでも赤字だから、車は成熟した社会では広く普及し、構造的に売れるものではないという言辞を見かけるが、それは成熟社会に生活する者たちの奢りであり、また広く世界を見ようとしない視野狭窄が齎す「経済」観である。「構造」的におかしいから、ゾンビ企業だからすぐ潰せなどとのたまわれる「経済学者」の自由主義策や不況下に民間に創造的破壊主義を押し付ける策は、経済再生策として妥当かどうか、甚だ疑問である。
構造変革は、平常の経済状態、国民所得が上昇しているときに行われる市場競争によって行われるべきである、そのように思うわ、筆者は。
伊フィアット、独オペルに出資へ=4日にも表明-メディア報道
【フランクフルト2日時事】複数の独メディアは2日、イタリアの自動車大手フィアットが経営危機にある米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)傘下の独オペルに出資する意向と報じた。南ドイツ新聞によると、フィアットのマルキオーネ最高経営責任者(CEO)は週明け4日にも、独政府にオペル出資計画を提出する。(2009/05/02-19:55)時事通信
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