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参議院戦は、自民党の大きな敗北という意外な結果に終わった。民主党の躍進が本物かどうか、という見方が浮上していたりする。新聞でも民主党の政権担当の能力があるかといった連載特集が取り上げられていたりする。選択できる対立軸が明確になり、その軸によって政党を選択できる実行の観点から理念をはっきりとさせた方が望ましいと考える有権者が多いのではないだろうかと思う。
 が、対立軸は、相互に反発に終わるだけのものであっては、有権者にとって迷惑以外のものではない。所詮政局の予測、組閣が誰になるかといったものにだけに流れていってしまうことになる。対立軸の双方の内容が重要なのである。対立軸の持ち方は、自由か社会民主かということになる。 所詮、人間社会の「制度」の設計は、この二つの思考方法しかないのである。
 その点を踏まえて、今回の民主の支持基盤、自民の支持基盤がどのように変化しているか・・・・。こうした点は、調査無しでみると、どうにも推測するしかないので、どうしても自己言及的になってしまうのだが・・・・。
 森 裕城(もり ひろき)(同志社大学法学部准教授)が、丸激トークオンデマンドで、民主党の支持層が、自民党の支持層より平均的に増え続けていることを実証的に示していた。かなり面白い分析だった。小泉の「構造改革」は、都会でこそ受け入れられ、都会での集票が前回の衆議院選挙では、跳ね上がっていたことが示されていた。民主党の方が、浮動票頼みという構造は、まったくないという計量的な明示は予想を覆すものだった。
 
実際、今回の選挙で自民党の絶対得票率(有権者数に対する得票数の割合)は、獲得議席が49だった04年の参院選の19.21%と比べても1.4ポイントしか下がっていない。伝統的自民支持層に長期減少傾向があることは否定できないが、特に今回の選挙でそれが一気に加速したとの事実は、データを見る限りはうかがえない。
 今回の選挙で地方・農村票の自民党離れの象徴のように言われている一人区を見ても、自民党の獲得議席は29選挙区のうち6議席にとどまるが、得票率では17議席を得た民主党の8割強を得ている。テクニカルな理由から議席配分には大きな開きが生じたが、得票率を見る限りは、自民と民主にそれほどの大差は無い。
 しかし、得票率データは同時に、自民党がかつてのような手厚い支持基盤に支えられていた時代はもはや遠い昔の話となり、今日は民主党以上に「風頼み」の政党に変質していることもあらわにしている。それはまた、民主党が意外なまでに自らの地盤を確実なものにしている事実も明らかにする。少なくともデータ上は「浮動票頼みの自民党、都市でも農村でも安定的な支持基盤を築きつつある民主党」という、両党の意外な顔が見えてくると森氏は語る。
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