小沢一郎、辞任白紙撤回。

小沢代表辞意　鳩山幹事長「今日中に決着させたい」
11月6日17時6分配信 毎日新聞
民主党は６日午前、常任幹事会を開き、小沢一郎代表に慰留を求める方針を全会一致で決めた。執行部の慰留に対し、「心の整理に時間が必要」と回答を留保する小沢氏。執行部は衆参両院の当選回数別の会合で意見集約を図る一方、落選中の前職らの「続投嘆願書」を携えるなど、あの手この手で翻意を促す。鳩山由紀夫幹事長は党本部で記者団に「できれば今日中に決着させたい。小沢氏が続投すると確信している」と述べ、早期決着に意欲を示した。国会は１０日の会期末を控えて大詰めを迎えており、同党は「天の岩戸」に引きこもった代表の誘い出しに必死だ。【近藤大介】

小沢が辞任を白紙撤回したそうである。幹事長鳩山由紀夫たちの慰留が、効いた格好になる。こうした事態収拾は、利害と打算だけの「政治」劇ではあるが、その要素だけで判断しても、的が外れているように思える。単純に見て、鳩山達の「男気」が口下手でシャイで、無骨な小沢に通じたと思える。

当選回数別の党所属国会議員の懇談会は６日午後に開かれ、鳩山氏らが経緯を説明し、続投の意見集約を図る。鳩山氏らは、中野寛成前衆院副代表ら落選中の議員でつくる「前議員の会」有志の続投要望の文書も携えて、同日中に小沢氏と会い、再度、慰留する。
　執行部が翻意のカギとみているのが、小沢氏が辞意表明の記者会見で語った「執行部をはじめ同僚議員に進退を預けました」との言葉。執行部は５日に慰留方針を決めており、当選回数別会合で幅広い国会議員から続投の意見を取りつけることで、小沢氏が辞意を撤回しやすい環境を整える考えだ。
　民主党が代表辞任騒動で混乱する中、政府・与党は新テロ対策特別措置法案を８日に衆院テロ防止・イラク支援特別委員会で採決する方針を決めた。国会審議が完全に与党ペースになっていることから、民主党内には早期の収拾を求める声も高まりつつある。鳩山氏は「このような状況が長く続くことは党にとってプラスではない。民主党の支援者にも大変申し訳ない」と釈明した。
　役員会に出席した安住淳国対委員長代理は党本部で記者団に「今日結論を出してもらいたい。これ以上やると国会に影響が出る。代表がまたやると決意すれば効果は大きいと思う」と力説。小沢鋭仁国民運動委員長も「私たちとしては一刻も早く結論を出してもらいたいという気持ちだ」と述べた。
　岡田克也副代表もメールマガジンで「国会は終盤で、（野党が）攻勢に出ていた。小沢氏が辞意を撤回することが、この数日間の混迷した行動に対する小沢氏の唯一の責任の果たし方だ」と指摘している。
　天の岩戸　天の岩屋の戸。天照大神が素戔嗚尊（すさのおのみこと）の暴状を怒り天の岩屋に引きこもったため、天地が常闇（とこやみ）となった。神々が相談して、さまざまな物を飾り、祝詞を奏して、アマノウズメノミコトが舞ったところ、世が再び明るくなったとの古代神話。民主党の小沢代表の辞意表明を翻そうとする党役員の姿を見た同党議員が「まるで天の岩戸」と例えた。

　
　

毎日新聞
　民主党の小沢一郎代表は６日夜、鳩山由紀夫幹事長らに対し、辞意を撤回する意向を伝えた。鳩山氏らが続投を求める意見が党内の大勢を占めていることを伝え、翻意を改めて促したところ、小沢氏は「恥をさらすようだが、皆さんの意向を受けて、ぜひもう一度頑張りたい」と慰留を受け入れる考えを表明した。４日から続いた小沢氏の辞意をめぐる混乱はひとまず決着がついた。ただ、党内には小沢氏への批判も強まっており求心力低下は必至。民主党が受けた痛手は大きく、当面の政局は与党主導が強まるとみられる。

　ともあれ、無思考の巷や自民党「ファン」以外のメディアの行過ぎた政治への直接的「介入」、情報操作的な報道に辟易した日本の行く末を憂慮する有権者群の一人としては、選挙の選択肢が残された事は、結構なことである。毎日新聞の報道では、民主党の若い連中ががたがた抜かしている様だが、こいつらは法案が書けるという能力はあるのだろうが、政治家に必須の老獪さ、したたかさ、と知見、そして野党には必須「状況」突破力に決定的に欠ける。TVメディアの向けの発言だけに留意し、そのことだけに長けているものどもであろう。こうした連中は、強いところ、長いものには巻かれろの政治家不適切者であるが、また、多くの連中がこうした輩でありまたそれが平均的な人間なのである。よって、政党幹部が結束し対処していく必要が組織醸成の点からもある。コアな有権者群はそうした点も眺めているものだ。
　早ければ、次回の総選挙、あるいは、次々回総選挙までぐらいに社民主義と自由主義の理念的且つそれから演繹される政策による機軸のはっきりとした政界再編がなされるのを願いたい。