まあ、これは仮説なんだけど、事務所のドアを直すために来てくれた、おじさんとひょんなことから、北朝鮮の話になった。このおじさんの仮説が、かなり面白くて、説得力があったのでその内容の掲載。
北朝鮮は、酷い国だという結論は、同意。で、今回の核開発の騒動は、米国や日本に向けたもんというより、まずは中国向けなのだと言い切る。そして次のターゲットは、ロシア、そんで日本だろうということである。
その根拠は、中国が北への援助を相当しているが、北の金正日は、「中国」が相当に嫌いなのだという。というのも胡錦濤、プーチンなどより金正日は、正当な血筋のある者だと自分を思っている。体制の崩壊はあるのあろうかと聞くと、それは無いだろうという答えだった。つまり、北朝鮮は、北の階級性は50ランクぐらいの階級性があり、凶作になった方が、下のものが飢えるのだから、その方が金正日にとっては都合がいいという。そしてついでに、人権団体や、かつての日本や国連が食糧援助をするから、それをせしめて、あまった援助分をロシア、中国に売りつけることが出来、それで資金を得ることが出来るからだという。その資金を、軍事開発に使う体制が出来ているという。
で、話がパキスタンに飛ぶ。パキスタンは、核開発で、プルトニウム、ウラン核を持っており、北は、そのうちのどれかの核をパキスタンとの核とミサイルの交換入手に応じているという。つまり、すでに北は核を持っているのだという。後は、その核を、中国か、または、ロシアに打ち込む体勢を整えるだけであり、制裁を宣戦布告と看做すとういう北の宣言は、米国や日本向けの声明であると同時に、中国、ロシア向けたものであろうとする。そこで、中国とロシアは、国連の制裁決議でも及び腰なのだろうという言辞であった。
う~ん、まあ、そんなところが実測なのだろうかなぁ。そうすると、北の核実験によるチリを発見したとかしないとか言う騒ぎは、主に、米国から発信されており、その情報も、どうも怪しいのだ。米国は、イラク侵攻でも、大量破壊兵器が無いにもかかわらず、事実を捏造して突っ込んでいった経緯がある。さらに、これは有名な話だが、日露戦争後にすでにオレンジ計画なるアジアに対する世界戦略と日本との戦争を想定した戦略計画を策定していた用意周到な謀略国家でもある。さらに驚くべきことに、当時の米国との同盟国であった英国との戦争も想定した計画も策定していたのである。この事実は、日本の戦略がさまざまな想定の基に立てられていないことの心もとなさも含意しているのだが・・・・。さて、米国は、日本が思っているほど心優しき大国ではないという前提さえ疑うことを禁忌している国家にあって、米国の「情報」が、捏造である可能性からの情報分析も出来ない状態というのは、非常に危ういと思う。といって、米国との安全保障を完全に反故にしろといっているわけではない。米国の情報だけで判断していこう、同盟国であれば、当然陰謀は無いのだろうという前提をはずしたさまざまな戦略を描いていく必要が、「安全保障」のうえの議論では重要、だ。可能性と意思はまったく別物である。完全に一辺倒の戦略だけでは、政治の選択肢が非常に狭くなるということであり、また、成熟したしたたかな政治が組み足ることが出来ないことにも繋がる。それは、国民を守るという国家の本義のひとつから外れる無謀な構想である。
ま、結論は、米国と日本の同盟関係の強化の策謀である可能性もあるぞ、と見ていく姿勢がこっち側に必要なのだろうということになる。