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 餃子事件で、中国製の商品に対してほぼ信頼は持てないという風潮になった。市場社会は、製品、サービス対する信頼が前提に成立する。その点の中国当局の市場社会を支える信頼についての認識が欠如しているように思う。製造物に対する責任を認める社会を作り上げるべきだろう。
  
 
中国製の冷凍ギョーザ中毒事件で、捜査にあたっている中国の公安省と国家品質監督検査検疫総局は28日午前、北京市内で記者会見した。同省幹部は有機リン系農薬成分メタミドホスは包装の外側から染み込むという実験結果を公表。中国内で冷凍ギョーザにメタミドホスが混入した可能性は「極めて低い」と述べ、明言は避けたが、日本国内で混入したとの見方を強く示唆した。日本側はメタミドホスが外部から浸透することはないとみており、両国当局の見解対立が表面化した形だ。1時間半に及ぶ記者会見は中国中央テレビが生中継。日中間で協力をうたっているものの、真相解明への取り組みは難航しそうだ。 朝日新聞


 中国側の実験結果を知りたいものである。中国側が述べるような有機リン系農薬成分メタミドホスは包装の外側から染み込むという非合理的なことが信じられるだろうか。

 中国側の当局が上記のような非合理的な発表を大真面目で言うとなるなら、中国からの輸入生鮮食品の輸入が大幅に減ったのとの報道も頷ける。
 
 
中国産野菜の2月の輸入量が急減していることが、農林水産省の調べでわかった。輸入の検査を受けた量でみると、第1~3週(3~23日)の累計が約2万700トンで前年同期より4割少ない。3週目は同6割減。1月末に発覚した中国製冷凍ギョーザの中毒事件が影響しているとみられる。

品目別では、最も量が多いタマネギが前年同期比30%減の8237トン。減少幅が最も大きいのはキャベツで66.7%減の232トンだった。

 大手商社によると、この期間の急減は、ギョーザ事件を受け、輸入業者が念のため再検査をしたことの影響が大きい。一般消費者の買い控えの影響は「むしろこれから大きく出てくる」という。

 農水省は、病害虫が国内に入るのを防ぐため、生鮮野菜やカット野菜などを検査している。07年の中国産野菜の検査量は約54万トン。財務省の貿易統計によると、07年の中国からの全野菜輸入量(冷凍なども含む)は約154万トン。農水省は全輸入量の3分の1程度を検査している。ASAHI


 所詮はJTや生協の「天洋食品」に対する委託生産の輸入品であるから、中国から東南アジアの諸国へ輸入をシフトすることもできる。例えば中国からタイへの製品輸入に変わる兆しがあるようだ。今までの日本の中国への依存割合が高すぎ、設備投資が激しすぎた。そのつけが回ってきたと考えるべきだろう。
 
 中国投資を推進してきた日経に「日本さえ安全ならよいのか・中国国内でも広がる穀物汚染」というレポートが掲載されている。個々で指摘されていることが事実だとすると、驚嘆する内容である。中国人民は、国家報道統制の中、こうした事態を知っているのだろうか?
 中国の共産党は、その存在自体が社会主義、マルクス主義の考え方、理論では間違いである。そこで毛沢東の「理論」とやらをさらりと眺めてみることとする。

そもそも社会主義は、ソビエトでレーニンが主導し、帝国主義論で、国家=国家暴力機関説を唱えた。このあまりも単細胞な理論は、国家=暴力機関説は完全な誤りであったにもかかわらず、スターリンの時代に引き継がれた。共産党という大衆を指導していくという革命時の特殊な状況では前衛の党して活動できる場ではあった。プロレタリアの独裁は、ある期間はイデオロギーとしての権力を消滅させる上での手段であって、それ市場者ではない。それがスターリン時代に独裁が、自己目的と転換した。国家が暴力機関であるだけなら、ソビエト連邦は、国家ではないという牽強付会に終始しなければならない。国家の二重性、すなわち共同体としての国家、機関としての国家を弁証的に腑分けして現実を捉えなければならないにもかかわらず、それが出来なかった。政治性が理論の正当性を奪ったのである。レーニンの誤りを後のソビエト「理論家」が訂正できなくなったところに大きな原因があったのだろう。
 中国に毛沢東が「矛盾論」を理論的に提示するが、この矛盾論には、三浦つとむが指摘するように、ひとつの矛盾しか提示いていない。敵対的矛盾のみが取り上げられているだけである。矛盾には二つあって、調和的矛盾、と敵対的矛盾である。矛盾があることによって、成長していくような矛盾がある。例えば、形式と内容である、国家機関と国家は、前者を形式、後者を内容とすれば、この二つは敵対的矛盾無く成立する。そして国家機関は、英国の市民革命、米国の独立宣言を経て、フランス革命に至り、近代国家、ブルジョア国家機関として、三権分立を定式化する。
 プロレタリアとしての革命は、弁証法でいうところの「止揚」なのであるから、この三権分立という実体をまたその形式を、破壊することではなく、内容としての共同体としての国家を破壊作り変えることにあったのである。
 しかしながら、レーニンの帝国主義論には、国家暴力機関説という敵対的矛盾「論」が、毛沢東の「矛盾論」には敵対的矛盾論のみが、「矛盾論」とされるに至り、「止揚」という創造と破壊の矛盾に対応することが現実的に廃棄されることとなったのである。
 その意味で、現代の中国共産党は、存在してはならない擬制としての国家機関としてあるのである。

 ま、そんなところなんだろうけど、「現実」には存在するからひどく厄介なんだよな、これが・・・。

 
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