先発が朝倉。対戦相手の広島が、長谷川の先発。長谷川の球は重く、マウンド裁きも旨い、と聞いていたので、どうよと思っていたが、朝倉もいいピチィングをしたようだ。
先々日の阪神戦の雨天中止は良かったと思う。というのは、雨天で、残念がっていたどこやらの監督(落合のこと)もいたが、これで、阪神の直接対決が避けられ、その後の試合展開が、相手の勝敗も気になるのだが、勝つことだけに集中しなければならない状況ができたことを喜ぶべきなのだ。あの甲子園戦が避けられたの有利不利で言うなら、大きな有利が中日に転がったことになる。もし、阪神戦で中日が負けたら、追っかける方のチームの方が、勢いをさらに加速させるだろう。追っかけられる方は、守りに集中するのが当然の精神のあり方だ。故に焦りに集中してしまう。勢いと焦りのどちらの心性が、<人の力>を出せるか、答えは、決戦結果はどうあれ勢いの方に軍配が上がる。
短期決戦は、対戦相手の力がほぼ互角とするなら、勢いがあるほう、過去の対戦での「成功」体験が、勝利への駆動力となる。そして、監督や指揮するものの当該団体の分析を通じた「予想」を超えたアモルフな「力」によって、勝利をものにするものだ、と思う。前年のロッテの日本一も、ロッテはプレーオフの勢いを残し、一方の阪神は早めに日程を終えてしまって、試合勘が薄れ勢いが低下していたから、起きた現象だと見れなくも無い。
あとひとつは、チームの特色にある。先行逃げ切りの中日の特色に、合った戦い方が、阪神が雨で流れたことによって、できることが大きい。
先だっての凱旋門賞のディープインパクトの戦い方これとまったく逆の展開だった、日ごろ外から、ディープはごぼう抜きの見ている方にとっては、胸のすく「力」強い勝ち方をする馬だと思うが、逃げ切りに持ち込まれた。これが敗因の大きな原因だろうか。それと、これは憶測だが、凱旋門賞の4頭の出頭馬が同じ調教師であった。ディープが、得意としない逃げ切りに追い込まれたのは、フランスの競馬界の調教師による戦略だったのではないかと思える。
ともあれ、これからは短期決戦と同じだ。星勘定を優先している監督、採らぬ狸の皮算用しか出来ぬ監督の下で中日選手の動機付けが、どこにありや?!