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政府の経済財政諮問会議は17日、2011年度に国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化する目標について、名目経済成長率を3.0%から2.2%に下げるなど前提を変えると、最大で6兆6000億円の増税が必要とする内閣府の試算を了承した。消費税率に換算すると2.5%程度の引き上げが必要となる。自民党財政改革研究会の与謝野馨会長も同日、成長率の下方修正を検討する考えを表明した。年末の税制改正や予算編成に向け、財政再建を巡る議論が加速しそうだ。
諮問会議が増税必要額を明示するのは初めて。福田康夫首相は同日の会合で「先送りすれば選択肢はさらに厳しくなる。国民の立場に立った分かりやすい議論を早急に積み重ねる必要がある」と強調した。首相は社会保障と税に関する政府・与党協議会を近く設置し、09年度に予定する基礎年金の国庫負担割合の2分の1への引き上げの財源を確保するため、消費税増税を含め検討に着手する意向だ。nikkei(07:02)

 消費増税には、上の記事を読めば、大方が賛成するのだろうが、その前にちっとばかり過去を見てみるのも悪くは無いだろう。
 竹森俊平の大作世界デフレは三度来る 下 (講談社BIZ)
の下を読むとp424に「改革者」と「疫病神」として、故橋本龍太郎の二つの側面を適切に指摘している。政治家としての力量は卓越したものがあり、且つ、政治のプロとして竹森は充当な評価をしているが、金融が、実体経済に如何に影響力があるかについては、橋本は「絶望的」な認識だったと述べている。金融ビックバンの「改革」はそれとして基本的に優れて評価できるものだが・・・・。北海道拓銀、山一證券、までつぶしてしまう必要があったのだろうか?!護送船団方式からビックバンへの改革は、金融業界に「市場」の競争を持ち込もうとしたもので、金融機関を潰してもかまわないという誤った「正義」の場の再生ではない。不況は、バッシング社会を作りやすい。そしてさらに不況感を齎すから、忙しない。

 そのひとつに、1997年の消費税の増税があるが、それと平行して「特別減税の廃止」「医療負担の増加」からなる9兆円規模の増税策を打つ。橋本の「疫病神」の側面である。景気の回復は、当時あったとしても、2パーセントをきる位のところである。これで、9兆円の負担増の要求では、マクロ経済無知の「疫病神」といわれても致し方ないだろう。
 そして、景気の失速を招き、自民党の選挙戦敗北へと連なる。今回の福田康夫政権では、消費税の増税という政策選択に与謝野、町村を中心に党内調整に向かっているようである。 竹森の前作を手にするような者なら、「経済」が疲弊しているときに、たやすく、財政基盤の強化、あるいは社会保障充実の財源確保などという政府の景気対策に配慮しない無謀な政策に乗せられ無いだろうが、巷では、そうもいかない言辞が家計や企業と国家の類似性から「無謀」な言辞が恐ろしいほどの「常識」として流通、流行する。どうしたもんかと・・・・。

 
 
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