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愛国心は保守主義とはまったく関係がない。むしろ保守主義とは反対のものである。なぜなら、それはつねに変化しながら、しかもなんとなく同じものだと感じられている何か、に対する献身なのだから。それは過去と未来をつなぐ橋である。真の革命家はかつて国際主義者であったためしはない」(オーウェル「ライオンと一角獣」)
 ということである。まったく正鵠を得ている、保守主義=自由主義だといえる。革命家すなわち、社会民主主義よりさらに左に傾いた者たち、例えばチェ・ゲバラ、レーニン、トロツキー、初期の毛沢東、全て、国家については愛国だったのであり、オーウェルのいう国際主義者(コスモポリタン)ではまったく無かったのである。愛国心を持たなければ、そこにどのような社会を構想できようか。

 また、当然のことだが、農村という共同体規制が強かったゆえに、社会的連帯もかの諸国のかの時代は強かったのであり、「革命」の背景には、この社会的連帯が、愛国のあり方を強く誘導した基盤でもあったのだろう、と思う。ここが、日本の珍説を唱える「左派」との大きな違いである。

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