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  <title type="text">備忘録・脱力ブログ</title>
  <subtitle type="html">主に政治と経済について、思いついたことを語ります。リンクフリー、コピーもフリー</subtitle>
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  <updated>2006-09-20T17:18:29+09:00</updated>
  <author><name>解　龍馬</name></author>
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    <published>2012-06-22T03:04:17+09:00</published> 
    <updated>2012-06-22T03:04:17+09:00</updated> 
    <category term="文化" label="文化" />
    <title>ペンギンカフェが戻ってきた・・・。</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[　ペンギンカフェが戻ってきた。「家具の音楽」のエリックサティの室内楽を思わせる、のどかで、静かに溶け込むような音楽。<br />
　<a href="http://wired.jp/2012/06/22/penguin-cafe-01/" target="_blank">祝・あの伝説のバンドが復活。ペンギン・カフェの最新作をただいまストリーミング中！</a><a href="//kairyuma.blog.shinobi.jp/File/penguincafe06105-e1339994403387.jpg" target="_blank"><img src="//kairyuma.blog.shinobi.jp/Img/1340301403/" border="0" alt="" /></a>]]> 
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            <name>解　龍馬</name>
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    <published>2012-06-11T06:44:52+09:00</published> 
    <updated>2012-06-11T06:44:52+09:00</updated> 
    <category term="政治と経済" label="政治と経済" />
    <title>中心なきユーロはもはや維持不可能――ケネス・ロゴフ　ハーバード大学教授</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<blockquote>スペインやギリシャのようなユーロ圏の国では若者の失業率が５０％に達している。１世代が、維持困難に陥っている単一通貨の犠牲になっているのだろうか。もしそうであれば、ユーロ加盟を拡大することは、欧州の目標──必ずしも完全な政治的統合を達成することなく、経済統合を最大化する──に本当に寄与するのだろうか。<br />
<br />
　経済調査によって、少なくとも大きな国にとっては、通貨圏は国境に従わないかぎり、非常に不安定になるということが徐々に明らかになってきている。通貨統合には、課税やその他の政策に関して、欧州の指導者たちがイメージしているよりもずっと中央集権的な権限を持った連合が必要になる。<br />
<br />
　ノーベル賞受賞者の経済学者、ロバート・マンデルが１９６１年に示した「国境と通貨の境界は大きく重なる必要はない」という有名な推論がある。彼は、労働者が通貨圏内において、雇用のある場所に移動できるのであれば、為替レートを調整する平衡メカニズムはなくてもよいと論じた。しかしなお、もしユーロ圏内の労働移動性がマンデルの理想に少しでも近いものであったならば、スペインの失業率が２５％である一方、ドイツは７％を下回るといったことにはならなかったはずだ。<br />
<br />
　後に続いた著述家たちは、通貨統合の成功に不可欠な基準がほかにもいくつか存在し、それらの基準は強い政治統合なしには達成することが難しいと認識するようになった。経済学者のピーター・ケネンは６０年代後半、ショック吸収装置としての為替の変動相場がなければ、通貨統合にはリスク分担の手段として財政的な転移が必要であると論じた。<br />
<br />
２０１０年代終わりまでユーロがもたない可能性<br />
<br />
　標準的な国では、国の所得税制が各地域をカバーする巨大な自動安定装置となっている。米国では、石油価格が上昇すると、テキサスとモンタナ両州における所得が増加し、両州はより多くの税収を連邦予算にもたらし、ほかの地域を助けることになる。欧州にはまともな中央集権的徴税当局がないので、この自動安定装置が本質的に欠けている。<br />
<br />
　欧州の学者の一部は、米国のような財政移転は必要なく、どの程度であれ望んだだけのリスク分担は金融市場を通して理論上達成可能であると論じようとしている。この主張はたいへんな見当違いだ。金融市場は脆弱になる可能性があり、労働所得に関するリスクを分担する機能をほとんど持たない。先進国であればどの国でも労働所得が収入の最大部分を成している。ケネンの主要な関心は、景気循環の浮き沈みをならすための短期的な財政移転にあった。しかし、加盟国の歳入と経済発展の水準に大きな差がある通貨統合においては、短期的な財政移転が非常に長期に及ぶことがありうる。<br />
<br />
　今日、ドイツ人の多くは、財政移転のシステムは永遠に外れない栄養チューブになってしまうと感じているが、それはちょうどイタリア北部が過去１００年にわたってイタリア南部を支えてきたようなものだ。実際、東西ドイツ統合から２０年以上経つが、旧西独の人々には、統合にかかわる費用請求の終わりがまだ見えていない。<br />
<br />
　その後、経済学者のモーリス・オブストフェルドは、通貨統合には財政移転に加えて、最後の貸手についての明確に定義されたルールが必要だと指摘した。そうでなければ、銀行の取り付け騒ぎや債券市場のパニックが広がってしまう。彼は銀行の救済メカニズムを考えていたが、今明らかなのは、最後の貸手や州や市の破産メカニズムも必要であるということだ。<br />
<br />
　ケネンとオブストフェルドが示した基準とマンデルの労働移動性基準が導く論理的帰結は、通貨統合は政治的正当性なしには持続不可能だ、ということである。欧州の指導者たちは、筋の通った政治的枠組みなしに、国家間で大規模な財政移転を無際限に実行することはできない。欧州の政策担当者たちは、米国の金融危機がなければユーロ圏は問題なくやっていただろう、と不平を言う。おそらく正しい言い分だ。だが、どんな金融システムであっても、ショック（大きなものも含めて）に耐えられなければならない。<br />
<br />
　欧州はいかなる基準から見ても、「最適の」通貨圏には決してならないかもしれない。政治的かつ経済的な統合をさらに深めなければ──その場合、今のユーロ加盟国すべてがユーロ圏にとどまっていない可能性もある──ユーロは２０１０年代の終わりまでもたないかもしれない。<br />
<br />
Ｋｅｎｎｅｔｈ　Ｒｏｇｏｆｆ<br />
１９５３年生まれ。８０年マサチューセッツ工科大学で経済学博士号を取得。９９年よりハーバード大学経済学部教授。国際金融分野の権威。２００１～０３年までＩＭＦの経済担当顧問兼調査局長を務めた。チェスの天才としても名を馳せる。<br />
<br />
（週刊東洋経済2012年5月12日号）<br />
<br />
　マンデルは、金融危機を強調しなかったが、労働移動性は今日、これまで以上に重要だと思われる。労働者がユーロ圏の危機状態の国々を去っているのは意外なことではないが、必ずしも、より経済力のある北部地域に向かっていない。<br />
<br />
　ではどこかといえば、ポルトガルの労働者はブラジル、マカオなどの好景気の旧植民地に逃れ、アイルランドの労働者はカナダ、オーストラリア、米国などに押し寄せている。そして、スペインの労働者は、最近まで同国の農業労働の主要な供給源だったルーマニアに流入している。</blockquote>]]> 
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            <name>解　龍馬</name>
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    <published>2012-01-22T04:28:09+09:00</published> 
    <updated>2012-01-22T04:28:09+09:00</updated> 
    <category term="政治と経済" label="政治と経済" />
    <title>民主党の議員削減提案は財政再建を阻む　 ロバート･アラン･フェルドマン</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<a href="http://allatanys.jp/B001/UGC0200063.html" target="_blank">民主党の議員削減提案は財政再建を阻む</a>　<br />
　ロバート･アラン･フェルドマンのご意見、さすがだね。高齢者の多い地区とそうではない地区との選出議員の格差が広がり、「老尊若卑」社会が生まれるとする。老人はいたわるべきであるが、それは民間人の倫理やいたわりの心で対処するべきであり、ネジ曲がった医療費、介護費などの問題とは別である。]]> 
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            <name>解　龍馬</name>
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    <published>2011-12-01T14:51:50+09:00</published> 
    <updated>2011-12-01T14:51:50+09:00</updated> 
    <category term="雑記" label="雑記" />
    <title>日銀法改正とインフレ目標を説く.鳩山、安倍、まんざらでもないな・・・</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<a href="http://diamond.jp/articles/-/15116" target="_blank" title="超党派議員が開いたシンポジウムで鳩山元総理がぶち上げた日銀法改正論">超党派議員が開いたシンポジウムで<br />
鳩山元総理がぶち上げた日銀法改正論</a>]]> 
    </content>
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            <name>解　龍馬</name>
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    <published>2011-09-06T03:53:50+09:00</published> 
    <updated>2011-09-06T03:53:50+09:00</updated> 
    <category term="マクロ経済" label="マクロ経済" />
    <title>今度の首相の「政策」？について</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<span style="font-size:135%"><a href="http://opinion21c.blog49.fc2.com/blog-entry-284.html" target="_blank">近藤駿介</a>がまともな新首相の実態を示しているぞ。円高が有利だとか、米国の没落だとか、増税による震災復興だとか頓珍漢なマクロ経済学者などの言い分など「誠実」ではあるが、非常に危険な「政策」なのだということを気づくべきのだが・・・・。</span>]]> 
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    <published>2011-08-16T04:02:49+09:00</published> 
    <updated>2011-08-16T04:02:49+09:00</updated> 
    <category term="政治と経済" label="政治と経済" />
    <title>「2％+2％」で財政再建をめざせ 飯田泰之（駒澤大学准教授）</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<blockquote><span style="font-size:135%">月刊VOICEより<br />
　飯田泰之（駒澤大学准教授）<br />
<br />
増税の負の影響が支配的に<br />
<br />
　小用あって税務署に足を運ぶと、その壁には昨年度の税を考える週間に行なわれた「中学生の税についての作文コンクール」優秀作品がポスター掲示されていた。文章もみなセミプロ級で、卒論を控えたうちの学生に文章術の指導をお願いしたいくらいである。さらには財政規模を表わす際に通常用いる国民負担率（租税負担＋社会保険負担）ではなく、主催者である国税庁の管轄下にある租税の負担率によって国際比較を行なうなど、省庁間の垣根にも十分配慮して記述を進めている作品もある。<br />
<br />
　ちなみに、最近の中学生はみな少子高齢化による財源不足を埋め合わせるために増税が必要で、その増税は消費税増税で行なうべきと考えているらしい。中学生の能力に感銘（？）を受けつつも、なんだか割り切れない気持ちで税務署を後にした。<br />
<br />
　民主党は6月20日に「社会保障の抜本改革調査会」の総会を開き、2015年度までの消費税率の10％への引き上げを含む最終案の党内調整を試みたが、党内からの反発は根強く、意見のとりまとめはできなかった。コンクールの受賞作品ほどには民主党の議員の意見は画一化されているわけではないという点に、胸をなで下ろした。<br />
<br />
「財政再建には増税。増税は消費税」という方針は一部正しく、おおむね誤りである。財政再建を増税だけで達成することはできない。増税はむしろ税収の減少を通じて財政状況を悪化させる可能性がある。とくにデフレと、それによるゼロ金利状況において緊縮財政の景況への悪影響は大きい。<br />
<br />
　変動相場制下のマクロ経済を考える際に注意しなければならないのは、マンデル・フレミング効果である。ちなみにマンデル・フレミングモデルそのものは経済モデルとしてはやや時代遅れになってしまったが、同モデルのインプリケーションは現代的なモデルにおいてもそれほど変わるものではない。<br />
<br />
　通常、マンデル・フレミング効果は「変動相場制下の財政支出拡大は、金利上昇による通貨高に相殺されるため無効である」という形で教えられる。これをまったく逆立ちさせても話は同じだ。財政の引き締めによる悪影響は、金利低下とそれによる通貨安を通してその一部が埋め合わせられる。<br />
<br />
　しかしながら、現状のゼロ金利状態では金利低下による引き締めショックの緩和は期待できない。そのため、増税の負の影響が支配的となる。与謝野経財相は「デフレの定義自体が決まっていない。消費税引き上げの時期とデフレを相関させること自体が相当ではない」（6月15日会見）というが、まったくの誤りである。増税の負担はデフレ・ゼロ金利状態にあるか否かでまったく異なる。消費税引き上げは、デフレからの脱却を条件としないかぎり、財政再建に寄与できない可能性が高い。<br />
<br />
　ちなみにデフレの定義も、若干の差があるものの「継続的物価下落」という点で一致しており、どの機関の定義に照らしても日本がデフレであることに変わりはない。</span></blockquote><br /><a href="https://kairyuma.blog.shinobi.jp/%E6%94%BF%E6%B2%BB%E3%81%A8%E7%B5%8C%E6%B8%88/%E3%80%8C2%EF%BC%85-2%EF%BC%85%E3%80%8D%E3%81%A7%E8%B2%A1%E6%94%BF%E5%86%8D%E5%BB%BA%E3%82%92%E3%82%81%E3%81%96%E3%81%9B%20%E9%A3%AF%E7%94%B0%E6%B3%B0%E4%B9%8B%EF%BC%88%E9%A7%92%E6%BE%A4%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%87%86%E6%95%99%E6%8E%88%EF%BC%89" target="_blank">つづきはこちら</a>]]> 
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            <name>解　龍馬</name>
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    <published>2011-08-11T17:37:03+09:00</published> 
    <updated>2011-08-11T17:37:03+09:00</updated> 
    <category term="マクロ経済" label="マクロ経済" />
    <title>クルーグマンの記事が面白かった</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[　<span style="font-size:135%">8/11付けの朝日新聞。ポールクルーグマンの格付け会社、Ｐ＆Ｇの格付けの出鱈目加減の指摘、米国の国債の「信任」についての懸念することの不条理さを縷々と語っていて、面白かったわ。彼によると米国の財政が赤字なっても、それですぐさま持続可能性がなくなるというわけではなく、これからの経済運営次第だということ、相変わらずの「共和党」批判に満ち溢れて、メディケアの財政負担を軽減する事は間違っているとしていたように思う。<br />
　メディケアについてのクルーグマンの判断は、筆者は良く考えたことも無いので分らないが、財政負担増について、巷で騒ぎすぎで、日本の国債の金利は１㌫台であるから、多くの金融機関、機関投資家が日本の財政について信じているのである。にもかかわらず、国債の信認を過剰に問題視していると思う。直近の緊急の問題ではなく、ギリシャ国債のように「債務支払いの能力」が欠如していれば、債務不履行によるデフォルト回避と信用不安解消が課題になるのは当然であり、中央銀行による財政ファイナンスが、さらに通貨供給を増大させ、激しいインフレを市中にもたらすことにもなるだろう。<br />
　ECBはこのジレンマに直面しているのだろうが、これとは違うのが米国の債務上限引き上げ失敗によるデフォルトである。<br />
　<br />
　国債需要が増えれば、国債の価格は下落し難く、金利は低くなるのは当然の経済現象なのだが、その償還期限が迫ったファイナンスを日銀はちょこまかとしている。[包括的緩和」とか称して、である。新規発行の長期国債の市中購入により、長短の金利差を縮小することにさえ逡巡するのだから、日銀には呆れる限りだ。</span><br /><a href="https://kairyuma.blog.shinobi.jp/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E7%B5%8C%E6%B8%88/%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%8C%E9%9D%A2%E7%99%BD%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F" target="_blank">つづきはこちら</a>]]> 
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    <author>
            <name>解　龍馬</name>
        </author>
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    <published>2011-08-08T00:37:43+09:00</published> 
    <updated>2011-08-08T00:37:43+09:00</updated> 
    <category term="マクロ経済" label="マクロ経済" />
    <title>米国債の格下げを受けて、頭を冷やすブログ</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[　米国債の債務引き上げ交渉前の山崎元の意見だが、「支払い能力」から見たらギリシャのデフォルトとは訳が違う。米国よりEUの方が、ギリシャ、アイルランド、アイスランドなど「支払い能力がない」と市場からは思われているので、金融危機の可能性は高いのではないのかと思う。ともあれ山崎元氏が冷静な発言をしている。<a href="http://diamond.jp/articles/-/13319" target="_blank">山崎元氏のブログ</a><br />
<br />
　近藤駿介氏が実務家ではありながら、「今回の円高介入」について冷静な分析をしている。筆者としては日銀の非不胎化政策（市中金融機関から通貨を引き上げない政策）を大きく望むがこれも地銀は効果がないと言ってやらないからな・・・。期待は非常に薄いが。<a href="http://opinion21c.blog49.fc2.com/blog-entry-263.html" target="_blank">近藤駿介のブログ</a><br />
<br />
　中身の伴わない「経済学者」には騙されないように、頭を冷やして臨みたいものである。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>解　龍馬</name>
        </author>
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    <id>kairyuma.blog.shinobi.jp://entry/578</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://kairyuma.blog.shinobi.jp/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E7%B5%8C%E6%B8%88/%E7%B7%A8%E9%9B%86%E5%A7%94%E5%93%A1%E3%83%BB%E7%94%B0%E6%9D%91%E7%A7%80%E7%94%B7%E3%80%80%E5%84%AA%E5%85%88%E7%9B%AE%E6%A8%99%E3%82%92%E8%84%B1%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%AC%E3%81%AB" />
    <published>2011-08-04T03:58:28+09:00</published> 
    <updated>2011-08-04T03:58:28+09:00</updated> 
    <category term="マクロ経済" label="マクロ経済" />
    <title>編集委員・田村秀男　優先目標を脱デフレに</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<blockquote>非常識の政策が円高を呼ぶ<br />
<br />
　「米欧は正真正銘の財政危機なのだが、日本政府の債務は問題であっても、危機ではない。だから円や日本国債をみんな買うのだ」と、英ロンドンの国際金融アナリスト、Ａ・シムキン氏は筆者にずばり語った。<br />
<br />
　社会保障支出も東日本大震災の復興も、Ｂ型肝炎訴訟和解金支払いも、これ以上政府債務を増やすとギリシャ並みの危機になるから、増税で財源を確保しなければならないというのが、菅直人政権の「何でも増税」路線なのだが、国際金融社会では異様に映る。外から見れば危機レベルではないのに、政府は家計や企業の所得を奪ってまで国債の償還を保証するのだから、米欧や中国など世界の投資ファンドは安心・安全の日本国債を買い、円相場を吊り上げては荒稼ぎできる。<br />
<br />
　◆認識の甘さが間違い<br />
<br />
　世界の経済学者の間では、「日本はなぜ世界の非常識となる経済政策をとるのか」という疑問が広がっている。米エール大学で教鞭（きょうべん）をとっている浜田宏一教授はそこで、米国人の同僚教授とともにこの夏休み期間、来日して精力的に政治家、官僚、大学教授、ジャーナリストなどにインタビューし、原因分析に取り組んでいる。筆者も浜田教授に見解を聞かれた。「日本の政官学、メディアにはデフレに関する認識が甘いことが、安易な増税など政策の間違いを生んでいるのです」と答えた。グラフは日本の基礎的財政収支と経済全体の物価指数である国内総生産（ＧＤＰ）デフレーターの前年比を比較している。基礎的財政収支とは国債など借金を除く政府の収入と借金元利払いを除く支出の差額で、財政の健全性を表す。デフレーターが下方に落ち込む、つまりデフレと連動して基礎的収支赤字が膨らんでいることがよくわかる。<br />
<br />
　消費税増税に踏み切った１９９７年度には少し改善したが、９８年度にはデフレが本格的に始まり、消費税、所得税、法人税を合わせた基幹税収が急激に落ち込んでいく。小泉純一郎政権の最後の年の２００６年度、基礎的収支はめざましい改善を遂げた。円安誘導政策により輸出主導型の成長軌道に乗り、税収が大幅に回復したからだ。しかし、０７年度からは円高に反転し、０８年９月にはリーマン・ショックに見舞われた。円高は東日本大震災でさらに加速し、現在に至る。<br />
<br />
　円高はデフレを呼ぶ。デフレはおカネの価値がモノやサービスに対して高まる。物価が上がる米国などの通貨に対してデフレ国の通貨、円相場が上昇するのはまさしく市場原理であり、デフレの帰結だ。<br />
<br />
　こうみると、「国庫はデフレの最大の被害者」（宍戸駿太郎筑波大学名誉教授）なのだが、歴代の政権、財務官僚にその意識は乏しいままだ。逆に、政府要人は「デフレよりも日本国債への市場信認のほうが重要だ」（与謝野馨経済財政担当相）と信じてやまず、日本＝ギリシャという悪夢をメディアの論調に刷り込んでいる。デフレを退治するためには、思い切った財政出動と金融緩和が欠かせない、というのが経済学上の国際常識のはずなのだが、デフレを重大視しないと逆に増税を通じて財政均衡を図る財務官僚の思考が支配的になる。財務省に近い経済学者たちは、例えば増税による税収増加分２０兆円を財政支出すれば、２０兆円だけＧＤＰが増えると論じている。増税すればデフレになり、税収が減った９７年の失敗を無視している。<br />
<br />
　◆小学生にもわかる嘘<br />
<br />
　いくら増税しても財政出動すれば景気回復できるというのであれば、およそこの世に財政問題など存在しないはずである。増税さえすれば不況も財政もすべて解決されると聞けば、小学生だってそれは嘘だとわかるだろう。軽薄な菅直人政権だけは本当だと思い「何でも増税」にのめりこむ。<br />
<br />
　財務官僚は一方では、日本がデフレから脱し、インフレ率が上がれば、国債利回り（国債の市場金利）が上昇し、国債を大量保有する金融機関は１％の利回り上昇で２・５兆円の評価損が生まれ、信用不安が起きると警告する。日銀もインフレ発生を理由にお札を刷らず、円高を放置し、デフレを事実上容認する。<br />
<br />
　だが、国債を支える日本の家計の金融資産は１５００兆円に上り、そのうち現預金は８２０兆円に上る。１％の金利上昇で８兆２千億円家計の金融収入が増え、消費を刺激し、カネが回り出す効果を無視している。政府が外国からの借金に頼る米国やギリシャとはわけが違う。<br />
<br />
　政策の最優先目標を脱デフレに転換するだけで、日本は活路を切り開けるのだ。そのためには、菅直人首相の即時退陣と後任のデフレ認識が必要だ。</blockquote>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>解　龍馬</name>
        </author>
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    <id>kairyuma.blog.shinobi.jp://entry/577</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://kairyuma.blog.shinobi.jp/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E7%B5%8C%E6%B8%88/%E7%A6%8F%E7%94%B0%E6%85%8E%E4%B8%80%E3%80%81%E5%B2%A9%E7%94%B0%E8%A6%8F%E4%B9%85%E7%94%B7%E3%80%81%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%81%AE%E8%A6%8B%E6%96%B9" />
    <published>2011-07-17T11:46:06+09:00</published> 
    <updated>2011-07-17T11:46:06+09:00</updated> 
    <category term="マクロ経済" label="マクロ経済" />
    <title>福田慎一、岩田規久男、ローレンスサマーズの経済の見方</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<blockquote><p>［東京　１５日　ロイター］　福田慎一・東京大学大学院教授（専門：金融論、マクロ経済学、国際金融）は１５日、ロイターとのインビューで、復興国債の財源として日銀による国債直接引き受けを行うことは、将来的なインフレを招き、その際には急激な引き締めという痛みが伴う可能性が高いと指摘した。<br />
<br />
　また日銀が１００兆円規模の国債をすでに保有している状況で、追加的に１０兆円程度の国債を保有しても景気浮揚効果はすぐには期待できないとも述べた。一方で増税による財源確保は、経済への悪影響が予見可能であり、その対処も含めて政策として道筋が立てやすいとした。<br />
<br />
　より重要な問題として、復興財源として１０兆円単位の日銀引き受けは１０００兆円規模の日本の公的債務から見れば小さな金額であり、復興財源よりはるかに大きい借金を背負っている中で、全体のバランスとして財政あるいは日銀の行動を考えるべきだとの考えを示した。<br />
<br />
　<strong>日銀の役割として、デフレが１０年以上続く中で、現在の日銀が掲げている望ましい物価水準は低すぎるとし、もう少しインフレ許容度を高めるべきと注文をつけた。</strong>　<br />
<br />
　　＜日銀引き受けによる影響は予見不能＞　<br />
<br />
　福田教授は復興国債の財源として、増税でも日銀引き受けでも、どちらも痛みを伴うことは同じと指摘。ただどちらも当面はそれが見えにくいと説明。それでも将来の影響が予見可能な増税の方が対処方法も検討できることから、痛みを最小限に抑えることができるとした。　<br />
<br />
　財源を増税に求める場合、当面は公債発行でまかなうため、経済への影響は出ないが、将来の増税の痛みが出てくる。ただし、「どういうマイナス効果がでるのかわかっているので、経済政策として道筋をつけて実行しやすい。増税のタイミングをどうするかは課題だが、経済学で言われているのは、一気に増税するのではなく、徐々に引き上げていくということ。それさえ気をつければコストは最小限にとどめることができる。政策としてはこちらが常道だ」とした。　<br />
<br />
　一方で日銀の国債直接引き受けの場合にも、「現在は流動性のわなに陥っているために、資金供給してもすぐに日本経済に影響は出てこないため、当面痛みはわかりにくい」としながらも「流動性のわなが終わるときにインフレが生じる。そうなった場合には、大量の資金を放置できなくなり、急激に資金を吸収する必要がでてきて、その際に金利上昇のコストもかかってくる」と指摘した。  さらに日銀引き受けの場合には、「その影響も含めてよくわからないことが多く、採用には慎重になるべき」だと指摘。「この１０年、日銀は海図なき航海を続けており、手探りで緩和を行ってきた経緯がある。うまくいったもの、うまくいかなかったものがあり、今となっては反省点もある」という状況の中で、日銀引き受けが必ずしてもインフレをもたらすとは言い切れないものの、不確実性が高く、場合によってはコストが大きい帰結をもたらすというのが過去の歴史からの教訓だと慎重な考えを示した。<br />
<br />
　　＜復興財源よりも巨額の公的債務の方が問題＞　<br />
<br />
　福田教授はまた、深刻な日本の財政状況のもとで、復興財源だけが議論になっていること自体に疑問を呈した。「国・地方合わせて公的負債の残高は１０００兆円を超えており、そのこと自体がより深刻な問題」と指摘。「それに比べて、１０兆円単位の日銀引き受けがどの程度の問題になるのか。すでに日銀は１００兆円規模の長期国債を保有している。復興財源よりはるかに大きい借金を背負っている中で、全体のバランスとして財政とか日銀の行動を考えるべき」と述べた。<br />
<br />
　その上で、これ以上の財政拡大に懸念を示した。「中央銀行は目先の利益で行動してはいけないという大原則がある。政権が不安定化してくると、政府は目先の景気をよくする政策に傾きがちになる。そういう中で、中央銀の国債引き受けも行われハイパーインフレになった経緯がある」と指摘。「１０年以上デフレが続いていて、なかなかデフレを脱却できないという中、ひとつの起爆剤を日銀に求める人もいるが、日銀が引き受けによりこれ以上の国債保有を増やすのは効果が限定的な割にはリスクが大きすぎる」と述べた。　<br />
<br />
　　＜今回の円高に金融政策での対応は無理＞　<br />
<br />
　欧州での財政問題の広がりや米国景気への不安をきっかけに円高が進んでいるが、デフレが円高を招いているとの見方から金融緩和の必要性を主張する意見もある。しかし福田教授は、「為替変動にとって重要なのは金利差。日本は金利がゼロにはりつき、長期金利も低いので動かしづらい。相手国の金利が上下してそれにあわせて為替が動いているのが現状で、日本の政策でなかなか円安誘導はしにくい」として今回のように海外要因による円高に対し、金融政策での対応は無理があると指摘する。<br />
<br />
　ベースマネーを増やして円安誘導に成功した事例として過去における量的緩和時代に円キャリートレードが誘発され円安誘導できた面があった。「円キャリートレードを再び起こせば円安誘導はある程度できるかもしれないが、それをしたことで当時どれだけ良いことがあったか。若干円安に振れたという意味ではよかったが、副作用もそれなりにあった」との見方を示した。　<br />
<br />
　　＜日銀はもっとデフレファイター的スタンスを＞　日本経済が１０年以上デフレに悩まされている現状について、福田教授はマネーの循環に問題があると指摘。　<br />
<br />
　<strong>「現在の金融市場ではマネーの回り方にかなり問題がある。１４００兆円の個人金融資産の半分以上が銀行預金となり、かつては貸出から設備投資に回り経済が成長してく仕組みだったが、現在は、貸出に回らず国債の購入に回っている。国債購入でまかなったお金はさほど生産的ではない使われ方をするために成長に結びつきにくい」と説明。この悪循環を断ち切り生産性の高い分野にマネーを回す仕組み作りに力を入れるべきとした。<br />
<br />
　ただ一方で、デフレに対する日銀の姿勢にも注文を付けた。望ましい物価水準として日銀が公表している「物価安定の理解」では消費者物価０─２％、中心は１％としているが、福田教授はこれは「先進国では最低水準。日銀は物価を許容する度合いをもう少し持っても良い」として、デフレファイター的なスタンスがやや足りないと指摘した。</strong>　　<br />
<br />
（ロイターニュース　中川泉、木原麗花；編集　宮崎亜巳）</p></blockquote><blockquote><p>［東京　８日　ロイター］　岩田規久男・学習院大学教授はロイターとのインタビューで、復興国債は、その全額を日銀が政府から直接引き受けるか、ないしは、市場からの復興国債同額の長期国債を買い入れることで財源とすべきだと主張した。<br />
<br />
　＜増税での財源確保は逆効果、日銀引き受けなら確実な需要創出＞　　　<br />
<br />
　政府は増税を視野に復興国債の発行を検討しているもようだが、岩田教授は「増税での財源確保は需要を抑制し、復興には逆効果となる。一方、日銀買い入れは、財政支出増加とマネー増加という２つの経路を通じる需要創出効果があるので、経済効果は格段に大きい」とした。　<br />
<br />
　同教授は、買い切りオペと直接引き受けの効果の違いについて、買い切りオペでは日銀に復興国債と同額の長期国債購入を義務付けられない点と指摘。<br />
<br />
　「政府から直接引き受けるには、財政法の例外規定を適用できるので、復興国債を日銀に買いとらせることが可能になるが、市場から日銀がどの程度長期国債を買い入れるかは政府が指示できるものではなく、日銀の判断にゆだねられてしまうので、実効性は不透明」とした。<br />
<br />
　<strong>市場からの買い入れの場合でも、復興国債全額を買い入れる場合であれば、直接引き受けと効果は同じだとした。</strong><br />
<br />
　＜過去の引き受け事例が超インフレもたらしたとは言えず＞<br />
<br />
　日銀自身は、国債引き受けがハイパーインフレを招くと警戒姿勢を示している。白川方明日銀総裁は、昭和恐慌からの脱出をはかるため日本で最初に国債引き受けを採用した高橋是清を引き合いに「市場によるチェックを受けない国債引き受けという行為自体が最終的な予算膨張という帰結をもたらした」と指摘している（５月２８日、日本金融学会での講演）。しかし岩田教授は１９３０年初頭の高橋財政時のデータから「インンフレ率は最大で６．５％となったが、最後の２年間は２％でしかない。平均的には穏やかなインフレといえる。しかも実質成長率は一番良いときで１０％」と指摘。「世界各国が大不況で四苦八苦するなか、いち早く恐慌を脱出。マクロ政策としてこれほどの成功例はない」と評価している。<br />
<br />
　<strong>その後インフレとなったのは、「１９３５年ごろに経済が巡航速度に入ったため、高橋は財政支出や軍需支出を減らすと主張し始めたために、３６年のニ・ニ六事件で暗殺されてしまった。その後、軍部のいいなりに軍事支出を日銀引き受けでまかなうことになってしまった」ことが原因だと説明し、高橋是清の国債引き受け自体をインフレ要因とする理解はは誤りだと指摘</strong>する。　<br />
<br />
　現在の局面での引き受け実施の場合について、<strong>「デフレを脱却してインフレ率が５─１０％以上になっても日銀引き受けをやめないというのであれば、インフレ率が大幅に上がり、金利暴騰もありうる。しかし、「そこまで政府も日銀も良識がないはずがない」</strong>と指摘。<br />
<br />
　<strong>実際に、米国がリーマンショック以降に巨額の国債を買い入れてもインフレになっていない事例を指摘。インフレ誘発を怖がり、その懸念を広めている日銀の主張に論理的な根拠は薄いとした。<br />
</strong><br />
　＜デフレが円高をもたらす＞<br />
<br />
　需給ギャップを抱えてデフレに陥っている現在、何より重要なのはインフレ予想を高めることで、設備投資や消費を刺激、円安をもたらすことが可能となると指摘。<br />
<br />
　「デフレというのはもっているだけで通貨の価値があがることだ。デフレで円の価値が上がれば、円に対する海外の需要は増える。予想インフレ率は、アメリカは２％ちょっとで、日本はマイナス。日米予想インフレ率差がなくなると、３０円くらいの円安となり、１ドル＝１１０円くらいになる。３月の大震災後の円急騰は日本の震災でデフレ予想が高まったためで、デフレで説明できる。デフレと円高は同じことの両面だ」と説明した。<br />
<br />
　その上で、同教授は「デフレ脱却は金融政策ではできないというのが日銀理論。そういう中央銀行はいらない」と日銀の姿勢を批判。「スウェーデンはリーマン・ショック後、デフレになったが、マネタリーベースを４倍増やしている。それでインフレはやっと２─３％の間。日本はどれだけ増やしたか。リーマン・ショック前より最大で１０％しか増やしていない」とさらなる対応を求めた。<br />
<br />
　このインタビューは７日に行った。<br />
<br />
　（ロイターニュース　中川泉；編集　佐々木美和）</p></blockquote><blockquote><p>ローレンス・Ｈ・サマーズ<br />
<br />
　［ケンブリッジ（米マサチューセッツ州）　１２日］　米国は２００８─０９年に政策を総動員することで金融の崩壊と恐慌を巧みに防いだが、国内経済はまだ失われた１０年の渦中にある。<br />
<br />
　２００６年第１・四半期─２０１１年第１・四半期の５年間の平均経済成長率は１％に満たず、バブル崩壊後の日本と似たような状況にある。この間、就業率は６３．１％から５８．４％に低下。就業者は１０００万人以上減った。景気の底打ち後も就業率はほとんど変わっておらず、最近は景気減速の兆しが出ている。<br />
<br />
　生産が潜在力を下回る状況が長期化すれば、雇用や所得ばかりか、未来も犠牲になる。今月、かつては想像できなかった規模の新卒生が、仕事や生活手段がなく、親元に帰った。全米の学校で予算が不足し、数学や科学の高等課程が減り、週４日しか授業が行われないケースも出ている。現在と将来の所得・税収減は、現在と将来の容認しがたい財政赤字の大きな原因となる。　<br />
<br />
　処方箋を書くには、正確な診断と病因の理解が必要だ。景気後退とは、企業の生産物に対する需要が少な過ぎ、求職者全員を雇用できない状態だ。現在のような高失業期には、明らかに企業の採用需要が不足しており、労働者の勤労意欲が不足しているわけではない。<br />
<br />
　現状をみると（１）離職率や求人数は過去最低に近い水準にある、（２）技能や学歴にかかわらず、ほぼすべてのグループで失業率が上昇している、（３）利益率の上昇と賃上げ率の低下を考えると、労働者ではなく雇用主がほぼすべての市場で力を持っている──ことがわかる。　<br />
<br />
　私は、生産が潜在力を下回る根本原因は需要の不足だと常々訴えてきた。需要の大切さを見落とすと、大変なことになるからだ。<br />
<br />
　フランクリン・ルーズベルト大統領は、ヒトラーの台頭とそれに伴う軍需の拡大がなければ、１９４１年初めに失政者として退陣していただろう。国内失業率は１５％を超え、ニューディール政策で道筋をつけた景気回復も、１９３７年には財政赤字削減とインフレ抑制という従来的な価値観を主張する声が早々に上がり、経済に希望が持てなくなっていた。　<br />
<br />
　<strong>私が１９９３年にクリントン政権に入った頃、日本の潜在成長率は４％で、現在までに国内総生産が２倍になるとの見方が一般的だった。実際には、バブル崩壊の後遺症で日本経済はほとんど成長していない。</strong>　<br />
<br />
　<strong>需要に制約された病んだ経済は、通常の経済とは全く違う動きをする。通常であれば成長と雇用創出につながるはずの政策が、ほとんど効果を発揮しない、もしくは逆効果になる場合がある。需要に制約された経済では、潜在的な供給を増やしても、効果は期待できない。</strong>　<br />
<br />
　景気が後退し、消費者が借り入れの縮小と貯蓄の拡大に動けば、需要が減り、その結果雇用も減る。所得の高低を問わず、職業訓練や啓発プログラムは個々人の就職には役立つかもしれないが、需要の制約が続く限り、全体の求人数には影響しない。非常に逆説的なことに、生産性や効率性の改善につながる対策は、需要も同時に喚起しない限り、就業者の減少につながる恐れがある。全体の生産水準は、引き続き需要に制約されるためだ。　<br />
<br />
　米国ではこれまで、景気後退に陥っても、需要の急増で景気が力強く回復するケースが多かった。第２次大戦後に起きた深刻な景気後退は２回のみ（１９７４─７５年と１９８０－８２年）で、どちらの場合も２年以内に経済成長率が６％以上に達した。これは今では想像もつかないような高成長だ。何故だろうか。　<br />
<br />
　従来、戦後の米国ではインフレが景気循環を決めてきた。景気は、連邦準備理事会（ＦＲＢ）がインフレ抑制に動くまで回復を続け、ときには成長ペースが加速した。ＦＲＢがインフレを懸念し始めたときには、すでに手遅れの場合が多く、金利を引き上げ、与信を制限し、住宅市場、設備投資、消費者の耐久財購入を阻害することで、景気後退を発生させた。インフレが落ち着けば、大幅な利下げと、それまで手控えられきた投資の再開で、景気が急回復することは、目に見えていたといえる。<br />
<br />
　現在は事情が大きく異なっている。金融政策は以前に比べ慎重になっており、インフレ率の上昇やＦＲＢの利上げで景気の拡大が突然遮られることはなくなった。ポール・ボルカー元ＦＲＢ議長がインフレを鎮圧して以降、３度にわたる米国の景気拡大期は、すべて長期間継続している。景気拡大に終止符が打たれたのは、自信の過剰で資本資産価格が過度に上昇し、保有資産の評価額が上がり、借り入れ・貸し出し・支出が過度に膨らんでからのことだ。　<br />
<br />
　バブルの崩壊後は、うっ積された投資の需要がない。過度の自信が残した余剰資本があるだけだ。空き家、テナントの入らないショッピングモール、納品先のない工場。同時に、消費者は期待していたほど自己資産がないことに気づく。借金の担保が不足し、返済が予想以上に厳しくなったと感じる。これでは、民間消費が激減しても不思議ではない。バブル崩壊後の景気下降は１０年以上続くことがあり、軍備増強など外的な要因で初めて脱却できるケースがあるのもうなずける。　　　<br />
<br />
　民間消費は、構造変化にも圧迫されている。非常に分かりやすい例が出版業界だ。商店街の本屋が大型書店との競争に敗れ、大型書店がオンライン書店との競争に敗れ、オンライン書店が電子書籍との競争に敗れた際に、２つのことが起きた。経済の生産力が増す一方で、生産能力を満たす需要を生み出す力が損なわれた。経済資源が、小売り・卸売り業界で働く支出性向と成長余力の高い中間層から、支出性向が大幅に低い層に移ってしまったためだ。流通網への設備投資の必要性も低下している。<br />
<br />
　ではどうすればいいのだろうか。運命だとあきらめたり、二大政党が平時に推し進めてきた政治的な課題について論じている場合ではない。金融危機の最大の皮肉は、自信・借り入れ・貸し出し・支出の過剰で発生した危機は、自信・借り入れ・貸し出し・支出の回復がない限り、解決できないということだ。　<br />
<br />
　したがって、持続的な回復が定着するまで、経済政策では、自信・借り入れ・貸し出し・支出の拡大を優先目標とする必要がある。この目標を達成するまで、他の政策は効果が期待できない。平時にどれだけ魅力的、効果的にみえてもだ。　<br />
<br />
　<strong>インフラの整備や更新を先延ばしにする経済は誤った経済だと認識すべきだ。１０年物の金利が３％を割り込み、建設業の失業率が２０％に迫っている今こそ、インフラ投資を拡大</strong>すべきだ。<br />
<br />
　金融政策の軸足を適切な需要確保から、将来のバブル・インフレ予防に移すのは、あまりにも早すぎる。基調インフレ率は依然低下傾向にあり、自信過剰よりも、借り入れ・投資の不足が大きな問題となっている。金融規制改革法は、金融危機の再発を防ぐという極めて重要な課題に概ね適切に対処した。精力的な実行が必要だ。ただ、今の問題は、自信過剰ではなく自信過少であり、政策でもこの点を重視すべきだ。　<br />
<br />
　<strong>最も重要なのは、米国の信用力に対する最大の脅威は、低成長期が長引くことだという現実を財政議論で受け入れる必要があるということだ。低成長期が続けば、南欧のように財政赤字の対ＧＤＰ比が急上昇する。歳出抑制と歳入拡大に向けた中期的な対策をめぐる議論は必要不可欠だが、同時に短期的な経済成長も重視する必要がある。大統領と議会が昨年秋に合意した給与税減税・失業給付延長がなければ、米経済は今日、二番底のリスクに直面していた可能性が十分にある。財政面からの需要喚起を２０１１年末で大幅に縮小するのは早すぎる。財政面の支援は継続すべきであり、実際には、給与税の従業員負担分だけでなく会社負担分も減税して、支援を強化すべきだ。従業員負担分の減税幅を２％から３％に引き上げることも望ましい</strong>。短期的なコストは２０００億ドル強で、そうした対策により、経済が今後２─３年で大きく改善し、税基盤の大幅な拡大と政府の必要支出の減少につながることが期待できる。　<br />
<br />
　他の次元の政策でも、米国経済を特徴づけている需要不足という問題を考慮することが適切だ。例えば、オバマ政権は、輸出管理の近代化、米国製品の海外での売り込み、貿易協定の締結・発効を通じて、輸出を促進するという重要な仕事をしている。査証（ビザ）政策を変更すれば、観光・教育・医療サービスの輸出促進など、この点でさらに多くのことが達成できる可能性がある。同様に、不必要な規制負担の軽減を命じた大統領令を厳格に実行し、自信を取り戻すべきだ。<br />
<br />
　<strong>おそらく、米経済の底にある一番の強みは回復力だろう。米国は２００８─０９年に思い切った対策を講じることで、大恐慌を回避した。今度は、経済の現実を見据えることで、失われた１０年を回避することができるはず</strong>だ。<br />
<br />
（ローレンス・Ｈ・サマーズ氏はハーバード大学教授。元財務長官）</p></blockquote>]]> 
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            <name>解　龍馬</name>
        </author>
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